神様にもらった家族との時間『単身で海外に渡った日本人留学生の視点』

海外医学部生だった私が体験した『神様にもらった家族との時間』
2020年、世界は新型コロナウィルスの影響を受け、私の生活は一変しました。私は欧州の医学部に在籍していましたが、パンデミックの影響でロックダウンが始まり、対面式の授業から強制的にオンライン授業へと移行せざるを得なくなりました。その結果、私の生活は日本へ帰国することになったのです。この変更は当初、とても辛い決断のように感じましたが、結果的には神様から与えられた貴重な時間であったと今では思っています。

家族との時間の価値
私にとって、家族との時間は何にも代えがたいものです。特に、幼い子どもがいることもあり、日々の忙しさに追われていると、なかなか家族との時間を大切にできていないことを実感していました。しかし、帰国してからの生活はまさに家族との絆を深める貴重な時間となりました。家でのオンライン授業を受ける合間に、子どもと遊んだり、妻と話をしたりすることで、私たちの関係はより深まっていきました。
子どもが成長する過程を身近で見守ることができたのも、この特別な時間のおかげです。歩き始めたばかりの子どもが、私の手を引いて散歩に連れて行ったこと、さまざまな成長の過程の瞬間を見逃さずに済んだこと、それらは私の心の宝物となりました。仕事や勉強に忙殺されていると見過ごしてしまうような、小さな幸せを感じることができたのです。
奇跡的な状況の中で
2022年、私はウクライナでの侵略戦争が始まるニュースを目にしました。この状況は新型コロナパンデミックの中での私の経験と重なります。多くの人々が日常生活を失い、家族の絆が試される中、私は日本で家族と過ごす幸せを再認識しました。家族がそばにいることがどれほど心の支えになるのか、そして、それがいかに貴重なものであるかを思い知らされました。
日本の医学部での医学実習に招かれ、現地とはオンライン授業を継続させながらも、家族との時間を大切にできたことは、どんな目まぐるしい状況の中でも奇跡のように感じました。皆で集まってご飯を食べたり、一緒に本を読んだり、外出したりする何気ない瞬間が、私にとってはかけがえのない宝物になっています。
人生の幸せとは
このように振り返ると、私にとっての人生の幸せとは、大きな夢を追いかけるような特別なことではなく、日常の中にこそあるのだと気づかされました。それまでの忙しい生活の中では、なかなか家族と過ごす時間を確保することが難しく、それこそが現代社会における課題であると感じるようになりました。
私が感じた「家族の時間の大切さ」は、多くの人々にも伝えたいメッセージです。小さな幸せを見逃さず、家族との時間を大切にすることで、人生はより豊かになると信じています。
まとめ
新型コロナウィルスによるパンデミックやロシアによるウクライナ侵略戦争を通じて、私は思いもよらぬ形で家族との時間を享受しました。そして、その時間こそが私にとって最も幸せな瞬間であったことに今更ながら気づかされました。大切なのは、特別な瞬間ではなく、日常の中にある小さな幸福を見つけることなのだと、この経験を通じて学びました。
人生の貴重な時間を家族と過ごすことの大切さを、この体験を通じて皆さんとも共有したいと思います。そして、これからも家族との絆を大切にし、毎日を笑顔で過ごしていきたいと考えています。私に与えられたこの貴重な時間を無駄にせず、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。
©️ 2025 宮下隼也 M.D.