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欧州の医学部入試問題を実際に解く:生物、化学の問題と解説 ⑴

目次

はじめに

欧州の医学部入試は、学生にとって非常に重要なステップであり、そのためには基礎的な生物学や化学の知識が欠かせません。そこで、今回は、最近の入試問題から、特に生物学と化学の科目に関する理解がどのように求められているかを見ていきましょう。

欧州の医学部では、入試問題がますます多様化しており、単なる知識の暗記だけでなく、実践的な問題解決能力が重視されています。生物学の分野では、細胞生物学、生理学、遺伝学などが重点的に出題され、特に生理活性物質の役割や代謝経路についての理解が求められます。例えば、「エネルギー代謝におけるATPの役割について述べよ」というような問題が出てくることがあります。このような問題に対しては、単にATPの構造を説明するだけでなく、その働きについて深く理解し、具体的な例を挙げることが求められます。

一方で、化学の分野においても、特に有機化学や生化学に関連する問題が出題されることが増えています。例えば、タンパク質の構造と機能の関係のような問題ではアミノ酸の種類や性質などの知識が必要です。また、化学反応のメカニズムに関する問題も多く、具体的な反応式を書いたり、反応の条件について選択させる場合もあります。このように、欧州の医学部入試においては、基礎的な知識だけでなく、その応用力がますます重視されています。そのため、受験生は幅広い知識を身につけるとともに、実際の問題にどうアプローチするかを熟考することが重要です。株式会社EUROSTUDYでは、これらのトレンドを踏まえた効果的な学習法や最新の入試情報を提供し、受験生の成功をサポートしています。

実践問題

問1.生物学

The function of rRNA during translation is:

  1. to be a template for protein synthesis
  2. to bring the amino acids to the ribosome
  3. to provide energy for the process
  4. to participate in the structure of the ribosome

問2.化学

A triple bond contains _σ-bond(s) and _π- bond(s):

  • (A) 0, 3
  • (B) 3, 0
  • (C) 2, 1
  • (D) 1, 2

問題解説

問1.生物学問題解説:rRNAのタンパク質合成(翻訳)における機能

問題内容の翻訳

問題: rRNAのタンパク質合成(翻訳)における機能は?

  1. タンパク質合成の鋳型となる
  2. アミノ酸をリボソームに運ぶ
  3. プロセスにエネルギーを提供する
  4. リボソームの構造の一部となる

正解: 4. リボソームの構造の一部となる

解説

rRNA(リボソームRNA)は、リボソームの構造的な骨格を形成する重要な成分です。リボソームは、タンパク質合成が行われる細胞内の「工場」として機能します。他の選択肢を検討すると

  • 選択肢1: 誤り。タンパク質合成の鋳型はmRNAです。
  • 選択肢2: 誤り。アミノ酸を運ぶのはtRNAの役割です。
  • 選択肢3: 誤り。エネルギーは主にGTPによって供給されます。
  • 選択肢4: 正解。rRNAはリボソームの構造を形成し、ペプチド結合形成の触媒としても機能します。

人間のリボソームには、様々なタイプのrRNAが含まれ、リボソームタンパク質と結合して複合体を形成します。

問2.化学問題解説:三重結合の構成

問題内容の翻訳

問題: 三重結合は __ 個のσ結合と__ 個のπ結合を含む?

  • (A) 0, 3
  • (B) 3, 0
  • (C) 2, 1
  • (D) 1, 2

正解: (D) 1, 2

解説

三重結合は1つのσ(シグマ)結合と2つのπ(パイ)結合で構成されています。選択肢を分析すると

  • 選択肢(A): 誤り。σ結合が0というのは不可能です。
  • 選択肢(B): 誤り。3つのσ結合は三重結合の構成に当たりません。
  • 選択肢(C): 誤り。これは二重結合の特徴です。
  • 選択肢(D): 正解。三重結合は1つのσ結合と2つのπ結合で形成されています。

典型的な例として窒素分子(N≡N)やアセチレン(HC≡CH)があり、これらは直線構造を持ちます。

まとめ

生物学と化学の基本を理解することは、医学部入試において重要です。rRNAの役割や三重結合の性質を知ることは、未来の医療実践や研究において大切な基盤となります。これからも基礎的な生命科学の知識を深め、医学の理解を深めていきましょう。

©️ 2025 宮下隼也 M.D.

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