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悪徳留学エージェントに関する問題点について

今回は、悪徳留学エージェントに関する問題を具体的に検討し、特に欧州の国立大学医学部、歯学部などのPre-Medコースにおける不正な合格通知証の発行から実際の国立大学での収賄罪について詳述します。今回より連載形式で、過去に実際に発生した収賄事件との関連性を考察します。この議論を通じて、留学生やその家族が留学エージェントを利用する際の注意点や、彼らが抱えるリスクを理解する助けになれば幸いです。

目次

欧州の国立大学医学部Pre-Medコースのご紹介

1.1 Pre-Medコースとは
Pre-Med(プレメディカル、日本では予備コースという場合もある)コースは、医学部、歯学部に進学するための準備課程であり、対象は中等教育を終え、医学部/歯学部の受験を目指す学生です。この課程では、医学部などに進学した際の基礎となる生物学や化学などの基本的な知識を身につけることを目的としています。

1.2 入学条件
一般的にPre-Medコースでは、中等教育における生物・化学の成績が重視されることが多いです。具体的には、成績が70%以上であることが求められる場合があります。この基準を満たさない入学希望者は、正式な高等教育課程の医学部への進学が難しくなる可能性があります。ただ、MedlinkStudents Ltd. やNEST Academy で斡旋/サポート可能なPre-Medコースでは、Pre-Medに入学するための試験はなく、医学部(Medicine)、歯学部(Dentistry )の本番の入試に落ちた海外からの留学生たちを受け入れるケースがほとんどで、つまり入学手続きさえ行えば、希望者は誰でもPre-Medコースを受講することが可能な訳です。しかも、コースの長さも最短で2週間程度の大学もあれば、3ヶ月から10ヶ月程度の期間を、留学生の予算と希望に応じて自由に選択できたりします。日本ではこうした情報が出回っていないため、留学エージェントの言うことが本当なのかをしっかりと見極める必要があります。

悪徳留学エージェントの特徴

2.1 勝手な合格通知の発行
一部の悪徳留学エージェントは、基準を無視して入学希望者に合格通知を発行する場合があります。このような業者は、国立大学が設定した基準に従わず、誰でも入学可能であるかのように装います。また、世界でも収賄罪に近いことを行っているケースもございます。結果として、実際には教育の質が保証されない環境に学生が置かれることとなります。

2.2 日本語の合格証
日本語で発行される合格証は、留学希望者やその家族にとって理解しやすいものですが、それが真実に基づいているかどうかは疑わしい場合があります。多くの場合、その合格証は公式なものでなく、信頼性に欠けることが多いのです。

例えば、EUROSTUDY では弊社代表が、ウクライナの私立医科大学であるKharkiv Institute of Medicine and Biomedical Sciences[ハルキウ医学・生物医科学研究所: 高等教育機関、日本の単科医科大学に相当]より、政府認定エージェント及び大学から入学審査官として任命されているため、日本の東京オフィスから合格通知を発行できるようになっております。他の大学に関しては、あくまでも留学斡旋とサポートというかたちでの留学希望者への対応となりますので、仮にPre-Medコースに100%の確率で在籍までを保証できたとしても勝手に合格通知書は発行いたしません。

以下、大学側からの公式の入学審査官として任命されている書類の現物を添付しますので、留学エージェントを選定の際の参考になさってください。

Pre-Medコースに合格しても進学が難しいケース

3.1 教育の無駄遣い
Pre-Medコースに合格したとしても、基準を満たしていなければ正式な医学部課程に進学できないことがあります。これは留学生にとって、時間と資金を無駄にすることにつながります。学びの機会は得られても、最終的な目標に到達することができないのです。

3.2 公的な情報の不足
正規の情報が不足する中、留学生やその家族は誤った情報をもとに判断を下す危険性があります。このため、信頼できる情報源を確認することが重要です。

進級率100%を謳うエージェントの危険性

4.1 収賄罪のリスク
進級率100%を謳う留学エージェントは、実に危険な存在である可能性が高いです。背後に収賄を伴う不正行為が隠れていることもあります。特に過去の収賄事件において、大学の学長や副学長、医学部長が関与していることがあったため、留学生はそのリスクを十分に考慮しなければなりません。

4.2 事例:ブルガリア、ルーマニア等の収賄事件
2018年にブルガリアでは、留学エージェントと医科大学の学長、副学長が絡んだ収賄事件が明るみに出ました。この事件では、エージェントの管理者も逮捕され、国立大学の信頼性が大きく損なわれました。こうして事件に発展したケースでは関与した学生が自らも除籍となってしまうことは言うまでありません。このような事件を知ることは、留学生やその家族が自らを守るための重要な情報となります。

留学生やその家族が注意すべきポイント

5.1 信頼できるエージェントの確認
留学エージェントを選ぶ際には、その信頼性を十分に確認することが重要です。過去の実績や口コミだけではなく、公式な情報を参考にし、信頼できる会社を選びましょう。EUROSTUDY では世界最大の医科大学系留学エージェントMedlinkStudents Ltd.と共に、各国の信用調査会社を利用した情報を提供しております。

5.2 公式情報の確認
入学条件やカリキュラムに関しては、必ず大学の公式ウェブサイトを確認することを推奨します。こうすることで、虚偽の情報に惑わされることなく、正しい情報を得ることができます。

5.3 学費や生活費の適正化
学費や生活費に関しても、情報を収集し、各国の相場と比較することが重要です。過剰な手数料を取られることがないよう注意しましょう。

まとめ

欧州の国立大学医学部のPre-Med、Medicineコースに関連する悪徳留学エージェントの存在は、留学生やその家族にとって深刻な問題です。誤った情報や不正行為に巻き込まれないためには、しっかりとしたリサーチと確認を行い、信頼できる情報源を見極めることが重要です。特に過去の収賄事件から学び、自らを守る姿勢を持つことが、安心な留学生活につながるといえるでしょう。

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