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日本人が欧州のイギリス・フランス・ドイツ以外の先進国の医学部に入学するための勉強方法とアドバイス

目次

はじめに

こんにちは!海外の医学部への進学を考えてい日本人学生や社会人、浪人生の皆さんにとって、イギリス、フランス、ドイツといった主要先進国以外の選択肢は意外と見落とされがちですが、実は魅力的な道が広がっています。たとえば、イタリア、スペイン、東欧諸国(チェコ、ハンガリー、ポーランドなど)、北欧(フィンランドやスウェーデン)、戦後復興を狙ったウクライナなどには、英語で学べる医学部プログラムが数多く存在し、学費も比較的安価で、しかもオンラインで学べる大学もあり、日本人にとっては現実的な進学先として注目されています。

この記事では、そんな「イギリス、フランス、ドイツを除いた欧州の医学部」に日本人が入学するために必要な勉強方法を、具体的な生物と化学の例題を交えながら詳しく解説します。また、受験準備や現地での学びを成功させるためのアドバイスもお届けします。

なぜイギリス・フランス・ドイツ以外を選ぶのか?

まず、なぜイギリス、フランス、ドイツ以外の医学部を考えるべきか、その背景を少し見てみましょう。

イギリスでは、医学部の入学難易度が非常に高く、A-LevelやBMAT/UCATといった試験で高いスコアが求められます。学費も留学生にとっては年間400万円以上かかることが多く、経済的負担が大きいです。フランスやドイツでは、現地の言語(フランス語やドイツ語)が必須で、英語コースがほとんど存在しないため、日本人にはハードルが高いのが現実です。

一方、イタリアや東欧諸国、北欧の一部では、英語で学べる医学部プログラムが整備されており、入学試験もIMAT(イタリア)や大学独自の筆記・面接試験など,日本人にとって準備しやすい形式が採用されています。さらに、学費は年間100万円〜300万円程度と、イギリスに比べて抑えられる点も魅力です。これらの国々はEU加盟国が多く、卒業後の医師免許がEU内で広く認められるため、国際的なキャリアを築く基盤にもなります。しかし、業者のこうした謳い文句を信じてはいけはません!欧州各国において、医師資格と医師免許の定義が明確に異なっており、しっかりと根拠条文を調べた上で、自己責任で留学先を決定してください。

では、具体的にどんな準備が必要なのでしょうか?以下に、勉強方法とアドバイスをステップごとに解説していきます。

ステップ1:入学試験に必要な科目を把握する

欧州の医学部の入学試験では、通常、生物学、化学、物理学、そして場合によっては数学や論理的思考力が問われます。特に、生物と化学は必須科目として重視されるので、この2科目を中心に準備を進めましょう。

対象となる医学部の例

  • イタリア: IMAT(International Medical Admissions Test)で生物、化学、物理、数学、論理を試験。
  • チェコ(Charles University): 生物、化学、物理の筆記試験。
  • ブルガリア(Medical University Sofia): 生物と化学が中心の筆記試験+基礎英語。
  • ポーランド(Medical University of Warsaw): 生物と化学の試験+英語力証明。

これらの試験は、日本の高校理科(生物・化学)の範囲と重なる部分が多いですが、英語での出題が基本なので、専門用語や記述形式に慣れる必要があります。

ステップ2:生物学の勉強方法と例題

勉強方法

  1. 基礎固め: 日本の高校生物(生物基礎・生物)を復習し、細胞生物学、遺伝学、生化学、生態学などの基本を押さえる。
  2. 英語での理解: 英語の教科書(例: “Campbell Biology”)を使い、専門用語を覚える。YouTubeの英語講義(Khan Academyなど)も活用。
  3. 過去問演習: 受験予定の医学部の過去問を入手し、出題傾向を分析する。
  4. 模擬試験: 時間制限内で問題を解く練習を繰り返す。

具体的な例題と解説

例題1(細胞呼吸)

問題

“During cellular respiration, glucose is broken down to produce ATP. Describe the role of the electron transport chain in this process.”

解答

The electron transport chain (ETC) is the final stage of cellular respiration, occurring in the inner mitochondrial membrane. It accepts electrons from NADH and FADH2 (produced in glycolysis, pyruvate oxidation, and the Krebs cycle) and passes them through a series of protein complexes. As electrons move, protons (H⁺) are pumped across the membrane, creating a proton gradient. This gradient drives ATP synthase to produce ATP from ADP and Pi via oxidative phosphorylation. Oxygen acts as the final electron acceptor, forming water.

ポイント

細胞呼吸の各段階(グリコール解糖→ピルビン酸酸化→クレブス回路→電子伝達鎖)を流れで理解し、ATP生成の仕組みを英語で説明できるように練習しましょう。

例題2(遺伝学)

問題

“A man with blood type AB marries a woman with blood type O. What are the possible blood types of their children?”


解答

The man (AB) has the genotype IᴬIᴮ, and the woman (O) has the genotype ii. Using a Punnett square:

  • Gametes from the man: Iᴬ or Iᴮ
  • Gametes from the woman: i
    Possible genotypes of the children: Iᴬi (blood type A) or Iᴮi (blood type B). Thus, the possible blood types are A or B.

ポイント

メンデルの法則や血液型の遺伝をしっかり理解し、パネット表を使って論理的に解答を導き出せるようにしましょう。

ステップ3:化学の勉強方法と例題

勉強方法

  1. 基礎固め: 日本の高校化学(化学基礎・化学)で、原子構造、化学結合、反応速度、酸塩基反応などを復習。
  2. 英語での理解: “Chemistry: The Central Science”などの英語教科書で学習し、化学用語をマスター。
  3. 計算問題の強化: モル計算や平衡定数の問題を重点的に練習。
  4. 過去問演習: 生物同様、過去問で出題形式に慣れる。

具体的な例題と解説

例題1(酸塩基反応)

問題

“Calculate the pH of a 0.1 M solution of acetic acid (CH₃COOH), given that its Ka is 1.8 × 10⁻⁵.”

  • Given: √(1.8 × 10⁻⁶)≈ 1.34× 10⁻³
  • Given: -log(1.34 × 10⁻³) ≈ 2.87


解答

Acetic acid is a weak acid, so we use the Ka expression:
Ka = [H⁺][CH₃COO⁻] / [CH₃COOH]. Let [H⁺] = x. At equilibrium: [H⁺] = [CH₃COO⁻] = x, [CH₃COOH] = 0.1 – x ≈ 0.1 (since x is small).
1.8 × 10⁻⁵ = x² / 0.1
x² = 1.8 × 10⁻⁶
x = √(1.8 × 10⁻⁶) ≈ 1.34 × 10⁻³
pH = -log[H⁺] = -log(1.34 × 10⁻³) ≈ 2.87

ポイント

弱酸のpH計算では近似法が使えることを理解し、logの計算に慣れておきましょう。

例題2(化学平衡)

問題

“For the reaction N₂(g) + 3H₂(g) ⇌ 2NH₃(g), the equilibrium constant Kc is 0.5 at 400 K. If [N₂] = 0.1 M, [H₂] = 0.3 M, and [NH₃] = 0.2 M, is the reaction at equilibrium?”


解答

Calculate the reaction quotient Qc:
Qc = [NH₃]² / ([N₂][H₂]³) = (0.2)² / (0.1 × (0.3)³) = 0.04 / (0.1 × 0.027) = 14.81
Since Qc (14.81) > Kc (0.5), the reaction is not at equilibrium and will shift to the left.

ポイント

平衡定数の計算とQcの比較を通じて、反応の進行方向を予測する練習を積みましょう。

ステップ4:英語力の強化

医学部入学試験は英語で行われるため、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をバランスよく鍛える必要があります。

アドバイス

  • リーディング: 科学系の英文(BBC Science、Natureの記事など)を毎日読む。
  • リスニング: 英語の科学講義(CourseraやedX)を視聴。
  • ライティング: 模擬試験の記述問題で、自分の解答を英語で書く練習。
  • スピーキング: 面接対策として、Skype英会話や友人との模擬面接を実施。

目標

IELTS 6.5~7.0またはTOEFL iBT 90以上を目指す。多くの医学部がこのレベルを要求します。

ステップ5:実践的な準備とアドバイス

時間管理

受験準備には最低1年は必要です。以下のようにスケジュールを組みましょう。

  • 1~6ヶ月: 基礎学習(生物・化学・英語)
  • 7~9ヶ月: 過去問演習と模擬試験
  • 10~12ヶ月: 面接練習や最終調整

現地情報のリサーチ

志望校のウェブサイトや在学生のブログをチェックし、カリキュラムや生活環境を把握。SNSや掲示板で現地の学生の投稿を検索するのも有効です。

メンタルケア

海外進学は大きな決断です。不安を感じたら、家族や先輩に相談し、モチベーションを維持しましょう。

まとめ:夢への第一歩を踏み出そう

欧州の医学部は、日本人にとって現実的かつ魅力的な選択肢です。生物と化学を中心に基礎を固め、英語力を高めながら、計画的に準備を進めることで、合格への道が開けます。この記事で紹介した例題や勉強法を参考に、ぜひ一歩踏み出してください。

海外で医師を目指す夢は、努力次第で必ず叶います。応援しています!

©️ 2025 宮下隼也 M.D.

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